30代の派遣社員が正社員になるには?転職を成功させる方法を紹介

派遣

「30代で派遣社員として働いているけど将来が不安」

「派遣社員が正社員になれる可能性はあるのか」

このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

年齢を重ねていくと「このままでは正社員になれないのでは」と焦りを感じてしまいます。

そこで本記事では30代の派遣社員が正社員になれる確率や具体的な方法、おすすめの転職エージェントを紹介します。

新たなキャリアを踏み出す参考にしてみてください。

30代でも派遣は経験とスキルを活かせば正社員を目指せる

派遣社員は派遣先の会社から直接雇用に変更すれば、正社員になれるチャンスがあります。

紹介予定派遣を使えば直接雇用後に57.8%の方が正社員になっており、通常の派遣では38.1%が正社員に登用されています。

出典:独立行政法人労働研究所・研究機構

ただし、派遣から正社員になるには長く働けば良いわけではありません。

たとえば、コールセンターには「ラウンダー」と呼ばれるオペレーターをフォローする役職があります。

オペレーターの教育からお客様対応のフォローなどを行っているため、コールセンター内のブースには必要な存在です。

さらに、ラウンダーはブースの管理者と接する機会が多いので、アピールすれば直接雇用のチャンスもあるでしょう。

正社員を目指すには実績やスキルを身につけるのが大事です

派遣と正社員の違い

将来に不安を感じて正社員を目指している派遣社員もいるでしょう。


本章では派遣社員と正社員の違いを以下の3つにまとめて紹介します。

  • 雇用形態
  • 収入の安定性
  • キャリアステップ

ひとつずつ見ていきましょう。

雇用形態

正社員は雇用期間に定めが無いため派遣社員と異なり、雇い止めのリスクもほとんどありません。

労働契約法によって正当な理由が無い限り、会社は正社員を解雇できません。社員が希望すれば定年まで働くことが可能です。
引用:厚生労働省ホームページ

雇用が安定していると、ローンやクレジットカードの審査にも通りやすくなります。

社会的な信用度も高く、返済が見込めると判断されるためです

ただし、正社員であっても無断欠勤や就業規則に違反すると、懲戒処分を受けるので注意しましょう。

雇用が安定すると仕事を失うリスクが少ないのも正社員の大きな特徴です。

収入の安定性

正社員と派遣社員を比べると年収も異なります。祝日で勤務日が減っても毎月決まった給料が貰えます。

しかし、派遣社員は時給制で勤務をした分だけ支給されるので、給料が変動しやすいです。

厚生労働省によると35歳の男性では正社員の年収が528万円ですが、非正規が301万円と200万円ほど違います。

正社員は年齢が上がると年収も増えますが、非正規の年収はあまり変わりません。


そのため、将来を考えて年収を上げたい方は正社員を目指しましょう。
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

キャリアステップ

派遣社員よりも正社員のほうが裁量の大きな仕事を任せられることが多いため、キャリアアップしやすいのも違いです。

派遣社員は一定のルールのもとで業務を行うので、チーフやリーダなどの役職が与えられる機会は少ないでしょう。

裁量に比例して責任も大きくなるため、重要な判断が必要な仕事は正社員がまかせられるケースがあります。

「成果を出してやりがいを感じたい」「会社に貢献したい」など高いモチベーションを持っている方は正社員のほうが向いています。

30代が正社員でなく派遣で働くデメリット

派遣社員として働くデメリットは次の通りです。

  • 3年ルールで働ける期間が限られている
  • 年齢を理由に紹介される仕事が少なくなるかもしれない

派遣社員の注意点を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

3年ルールで働ける期間が限られている

平成27年に労働派遣法が改正されたことにより、派遣社員は派遣先企業の同じ部署で継続して働ける期間が、就業日から3年までと期限が決められました。

みつぐ
みつぐ

たとえば、2025年4月1日から派遣先で働き始めた場合は、2028年3月31日まで派遣先企業の該当部署で働けます。

3年以降も働き続けたい場合は派遣先の会社で直接雇用になるか、派遣先企業の部署を変更しなければいけません。

ただし例外もあります。派遣元で無期雇用されている方と、60歳以上の方は派遣の3年ルールが適応されません。

同じ職場で長く働きキャリアを築きたい方は正社員が向いています。

年齢を理由に紹介される仕事が少なくなる

派遣先の企業が若い方を求めていると、仕事を紹介してもらえる機会が減る可能性があります。

基本的に社員を募集するときに、年齢制限を設けることは禁止されています。


しかし、若い方のほうが業務をスムーズに習得でき、柔軟性などで判断されると不利になります。

携帯電話やパソコンなどの通信機器を扱った業務の場合は若手が有利です。

普段から抵抗無く使い慣れているため、派遣先の担当者も安心できます。

近年では高齢化にともないシニア層に特化した派遣会社もありますが、業務内容によっては紹介される仕事が減る可能性もあるので注意しましょう。

30代の派遣が正社員を目指す戦略

派遣社員が正社員になれるチャンスはあります。


30代の派遣社員が正社員を目指すための戦略は下記の3つです。

  • 現在の派遣先で正社員登用を目指す
  • 紹介予定派遣の仕事を探す
  • 転職エージェントに登録する

ひとつずつ見ていきましょう。

現在の派遣先で正社員登用を目指す

派遣先の会社から働きぶりが評価されると、直接雇用のお話を貰える場合があります。

スキルや経験を身につけて、現在の派遣先で正社員を目指すのも選択肢のひとつです。

みつぐ
みつぐ

派遣先から直接雇用に変えるのは違法ではありませんが、トラブルを回避するためにも派遣元に相談・報告は必ずしましょう。

基本的に特別な事情が無い限り契約期間の途中で退職はできません。引き抜きの場合は契約を更新しないで雇用契約を移すのが一般的です。

ただし、派遣元によっては引き抜きに関して独自のルールを設けている会社もあります。

人材派遣会社は自社に登録している派遣社員が勤務することで売り上げを立てています。そのため、 派遣元との契約は事前に確認しましょう。

紹介予定派遣の仕事を探す

紹介予定派遣とは、派遣先の会社と直接雇用の契約を結ぶことを前提とした派遣契約です。

通常の派遣は最長で3年ですが、紹介予定派遣は6ヶ月後に派遣期間が終了して直接雇用になります。

紹介予定派遣はミスマッチを減らすほか、派遣期間中は派遣元からのサポートを受けられるのが特徴です。

みつぐ
みつぐ

派遣期間中はお試し期間のような意味もあり、派遣先の社風や価値観などが自分に合っているかを確認できます。

さらに、派遣期間中は雇用契約は派遣元のため、サポートやフォローなどが受けられるので、安心して勤務可能です。

独立行政法人労働研究所・研究機構の調査では、紹介予定派遣より直接雇用になった方の57.8%が正社員として勤務しています。

直接雇用になると正社員に登用される場合もあるため、通常の派遣よりもチャンスがあります。

転職エージェントに登録する

転職エージェントは求職者と、人員を募集している会社との間に入り、求人の紹介や応募者を斡旋しているサービスです。

転職エージェントに登録するメリットを3つにまとめました。

  • 無料で利用できる
  • 非公開の求人も紹介してもらえる
  • サポートが充実している

転職エージェントは無料で登録ができ、求人紹介や条件交渉、面接対策など多岐にわたるサービスが受けられます。

ハローワークや転職サイトと異なり、非公開の求人を紹介してもらえるのも特徴です。

客観的な視点で転職をサポートしてくれるので、自分のスキルや経験が活かせそうなお仕事を探している方は、転職エージェントに登録してみてください。

派遣でなく正社員に向いている人の特徴

正社員に向いている人の特徴は、次の2つです。

  • 会社の方針を理解できる人
  • 協調性がある人

正社員として活躍するのに必要なスキルなので、ぜひ参考にしてみてください。

会社の方針を理解できる人

正社員は会社への高い貢献度が求められます。そのため、会社の方針や社風を理解している方は正社員が向いています。

みつぐ
みつぐ

方向性を理解すると、モチベーションや目標を達成させる意識も高くなり、業務効率が上がります。

ただし、理解しているだけではなく、部下や後輩に理解してもらうのも重要です。

自分の価値観とは異なる方針でも「会社の方針だから」ではなく、業務の必要性を伝えるマネジメント能力も備えておきましょう。

会社の方針を理解することも正社員として重要なスキルです。

協調性がある人

同僚やお客様から信用されるためにも協調性は意識しましょう。

協調性がある人は会社の運営において重要な存在です。同僚と信頼関係を築くだけではなく、プロジェクトを円滑に進められます。

協調性において重要なのは、人の話をよく聞くことと、周囲へのフォローやサポートがよくできることです。

部下や後輩の話に耳を傾けるとそれぞれの特徴や個性、課題点が見えてきます。

まわりの人へのフォローやサポートも必要なスキルです。失敗をしても一緒に考えることで大きな成果につながるかもしれません。

失敗を責めるだけではなく、一緒になって考えるのも協調性がある人の特徴です。

30代の正社員におすすめの転職エージェント5選

派遣から正社員を目指している30代におすすめの転職エージェントを5つ紹介します。

  • doda
  • マイナビエージェント
  • リクナビエージェント
  • 就活ガレッジ
  • DYM就活

転職活動で不安や悩みを抱えている方には向いている方は、ぜひ登録してみてください。

doda

dodaホームページ

dodaの特徴は以下の3つです。

  • 業界最大級の求人数で幅広い職種を紹介してもらえる
  • 転職フェアやイベント、セミナーを開催している
  • サポートが充実している

doda限定や非公開など20万件以上の求人から、求職者の要望やスキル、経験をもとにあらゆる求人を紹介しています。

転職のフェアを開催しており、オンラインで企業の人事や現場の担当者と面談の機会があるので、求人票だけでは分からない情報も確認できます。

セミナーやイベントではキャリアの専門家からアドバイスを受けられるのも人気の理由です。

マイナビAGENT

マイナビAGENTホームページ

マイナビエージェントの特徴は以下の3つです。

  • 日本最大級の転職フェアを全国で開催している
  • 20代〜30代の若年層や第二新卒の求人を多数扱っている
  • 未経験向けの求人も紹介してもらえる

転職フェアは採用担当者と求職者が直接会える貴重な機会です。全国で開催しているので最寄の会場に参加できます。

マイナビエージェントは若年層向けの求人が多いのも特徴で、キャリアアップを目指している方にもおすすめです。

「前職のスキルを活かして未経験の職種へ挑戦したい」という方にも向いています。

リクナビエージェント

リクルートエージェントホームページ

リクナビエージェントの特徴は以下の3つです。

  • 年間登録者数が143万人で幅広い世代の求職者が登録している
  • 全国20カ所に拠点がある
  • サポートが充実している

拠点が北海道から九州まで全国20カ所にあるため、UターンやIターンを希望している方にも対応しています。

履歴書や職務経歴書、面接対策などのサポートが充実しているのも、リクナビエージェントが選ばれている理由です。

独自に分析した業界や企業の情報など求職者に寄り添ったサービスが受けられます。

掲載されていない非公開の求人も多数取り扱っているため、自分の希望に合う企業と出会えます。

就職ガレッジ

就職ガレッジホームページ

就職ガレッジの特徴は以下の3つです。

  • フリーターや正社員未経験の就職を支援してくれる
  • 就活の講座が充実している
  • 92%の入社後定着率で安心して就活できる

専任の就職アドバイザーが充実したサポートを提供しているので、フリーターや正社員としての勤務経験が少ない方のサポートも充実しています。

就職支援歴が19年で培った内容の講座を無料で受けられます。ビジネスマナーから自己分析、面接対策など参考になる大人気の講座です。

さまざまな方に合った求人を紹介しているので、入社後も92%の定着率が特徴の転職エージェントです。

DYM就職

DYM就職

DYM就職の特徴は以下の3つです。

  • 満足度が87%でサービスが充実している
  • フリーター向けや未経験の求人も紹介している
  • 個別カウンセリングでサポートが徹底している

DYM就職は幅広い業界や業種に対応したマッチング力が強みで、求職者の希望やスキルに応じて紹介しています。

正社員の経験が少ないフリーターへのサポートが充実しているのも、DYM就職が選ばれている理由です。

面接対策やフィードバック、入社直前まで一貫してフォローしています。

フリーターや正社員、営業職などそれぞれに特化した就職支援が特徴で、さまざまなニーズに答えている転職エージェントです。

まとめ:30代なら派遣ではなく正社員を目指そう

本記事では30代の派遣社員が正社員になれる確率や方法、おすすめの転職エージェントを紹介しました。

派遣社員と正社員では雇用や収入などに差があるので、安定を求めている方はぜひ転職を検討しましょう。

就活は1人で行うのが不安な方は、転職エージェントに登録すると充実したサービスが無料で受けられます。

求人の紹介から面接対策など転職活動において重要なパートナーといえます。

安定した職に就いてキャリアアップを目指している方は、ぜひ登録してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました